山崎の家

レッドシダーの外壁

2019-11-21

鎌倉「山崎の家」では、見切り金物と軒天が仕上がったので、レッドシダーの外壁工事に入りました。

外壁の無垢材の下地もしっかりと通気胴縁で壁内部の湿気の逃げ道を確保しているのですが、「山崎の家」は扉や金物などとの納まりの関係上、流通している通気胴縁が使えず悩んでいました。割り付けの打合せをしていると横胴縁になにやら細かな掘り込みが。。。無垢材はねじれや反りが若干は出るため、胴縁で縁を切るより掘り込みにした方がいいだろうと大工さんたちが仕込んでくれていました。私たちのこだわりが職人さんたちに伝わり、その気持ちを手間を惜しまず施してくれることに喜びを感じます。

レッドシダーは赤みのある色合いのため、日本では「米杉」と呼ばれますが、ヒノキ科で「木曽のネズコ」と同じネズコ属の樹木です。北米の先住民族たちは、レッドシダーをカヌーやトーテムポールや住居部材に古くから使用し「命の木」と呼び崇拝してきました。レッドシダーは天然油成分を含んで、独特なアロマティックの香りがあり防腐防蟻効果があるので外壁に使用されています。OKUZAWAでは、「城廻の家」で天然オイル仕上げで採用しましたが、「山崎の家」は風雨や紫外線などの影響を考慮し無塗装でいきます。

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