昨日は(財)日本建築防災協会が発行している「木造住宅の耐震診断と補強方法」の2012年改訂に伴い、耐震診断ソフトの会社の講習会を受講してきました。昨年の大地震の影響と、ここ数年の間に大幅な改定がなく内容をより充実するための改訂らしい。神奈川県や東京都などほとんどの行政が、この(財)日本建築防災協会が発行している「木造住宅の耐震診断と補強方法」に則った耐震方法を推奨している。
以前の防災協会の講習を受けて、東北の大震災とここ数年の大地震による検証の結果、耐震診断の一部耐力の見直しや低減係数の見直しなどにより精度の高い評価が見込める。と、思っていました。しかし、今回の耐力や低減係数の見直しでこれまでに耐震診断をしてきた家はどうなるのだろ?上部構造評点1.0以上にするために耐震改修工事をしたのに、2012年改訂基準だと上部構造評点1.0に満たなくなることもありうるのではないか。特に一般診断においては2004年基準と2012年基準で比較すると、評点が高くなるものもあれば低くなるものもある。2012年基準で診断したほうが評点が低くなるものが高くなるもの倍になったらしい。
この他にも、いろいろと分析したデーターを勉強できた。建築基準法や耐震基準に適合したなかで、自分の判断で正しい選択をしないとならない。ただ法に則っているだけのことは辞めようと強く思った。