鎌倉の桜も見ごろをむかえ「鎌倉の家」では、ひのきの床板が張られています。
私がひのきをおすすめするのは、香りが良く肌触りがなめらかで気持ちがいいからです。樹木が発する芳香成分のはたらきにより、ひのきは森林浴効果が得られ、人間の自律神経を安定させる作用があると言われています。この作用は樹木が伐採され、木材となっても失われないものです。 更に無垢の木には、蓄熱効果や音を適度に吸収してきれいに響かせる性質や、人間には有害な波長の短い紫外線を吸収し、波長の長い赤外線を反射する性質もありあます。 無垢の階段や無垢のフローリングは夏場に素足で歩いてもべたついたりしないので、とても気持ちがいいのです。
そんな自然素材のお部屋は道を挟んでいるので陽ざしを充分に取り入れられ窓越しに隣家の桜を望むことができます。近所の和菓子屋さんのだんごで一服するのが、ここ最近の現場での日課です。
上の部屋には、煙突との割り出しを考慮しシナが張られています。心地のいい空間が徐々に仕上がっていくのが嬉しいです。