鎌倉の家

立上り一体打ちベタ基礎

2018-11-24

日本では木造住宅のベタ基礎は、スラブコンクリートと立上りコンクリートを別々に打設する方法が多く普及している。鉄筋コンクリート造のマンションのバルコニーや廊下の手すり壁は通常、下の階と一緒にコンクリートを打設する。公共施設の建築でも同じような施工方法がほとんどだ。それなのに木造住宅は通常の立上り高さの基礎の場合、なぜ一発で打設しないのかを疑問に思ったのが、OKUZAWAで一体打ちベタ基礎を標準で採用するきっかけだ。「木造の基礎を一発で打ちたいんだけど」と色々な人に相談しても木造住宅しか知らない人はチンプンカンプンだし、基礎屋さんでさえわざわざ難しいことはする必要がないと思っている業者ばかりでした。

コンクリートを2回にわけて打設するより1回で打設した方が、打ち継ぎがなく強度も良く止水や害虫の侵入防止にもなる。多く普及していることが正しいとは限らない。現在の常識が10年後の非常識にならないためにも、みんなが使っているから安心と勘違いしてほしくないですね。

現場の配筋検査はスラブ配筋ピッチの修正と土被り部のかぶり厚さの確認程度で、大きな是正事項なく完了。もちろんアンカーボルトとホールダウンチェックのあとは、コンクリート打設の施工手順とポンプ車先行モルタルの排出場所の確認などを済ませておきました。あとはコンクリート打設当日の天候を祈るだけです。

コンクリート打設の当日は晴天。このところ雨男呼ばわりされなくなってきたので、この調子で建て方まで乗り切りたいです。ミキサー車のプラント出発時間を確認したあと、順調に打設をすすめながらコンクリートのテストピース採取です。こちらもOKUZAWAでは、試験体の現場採取をしています。わたしも立会して配合とスランプなどチェックして採取写真に入ります。急激な冷え込み以外は、温度補正3で依頼していたので計画とおりの補正で打設しました。

順調にコンクリート打設ができ、養生期間もしっかりと確保して型枠のばらしです。とても綺麗な状態で仕上がりました!構造強度が高く耐震性能に優れた立上り一体打ちベタ基礎にご興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。

来週から木工事に入ります。雨仕舞いするまで天気が続きますように。

 

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